環くんは、フォーク化現象に悩まされている
『フォークって私みたいなケーキのことを食べたくなっちゃうんだよね? 汗とか血とか、ケーキの全部がおいしいって聞くし。いくら抑制剤を飲んでいても、環くんが安全だっていう保証はどこにも……』
『フフフ』
なぜ笑われた?
『チョコちゃんって絶対に甘いよね? 極上のケーキに見えちゃう。ほんとたまらないなぁ~』
ひゃっ!
野獣の目でニヤつきながら、私の両肩に手を乗せないで。
『ほんとうにおいしそう。かぶりついていい? 真っ白な首筋にガブって』
私の首元に、麗しい顔が迫って来たんですけど。
やっぱり危険人物だ!
ひぃぇぇぇ。
私の首筋に、環くんの歯が当たってる!
本当にフォーク?
血をがぶ飲みする、吸血鬼の間違いじゃない?