環くんは、フォーク化現象に悩まされている

入学式で出会って以降、環くんの甘えっぷりは増すばかり。


『夜は一人で眠れるんだよ。でもお昼寝の時は別。ケーキちゃんの手でナデナデされないと、夢の世界にたどり着かないんだ』

いつの間にか私は、無気力王子の寝かしつけ役に。


『ボディーガード』と『お弁当作り担当』

それだけの関係だったはずなのにな。


環くんが甘い言葉をささやくたび。

私になついてくるたびに。

――環くんにとって、私は特別なんだ。

都合よく勘違いしそうになる。



でも、現実をちゃんと見なきゃね。

ネットの記事に書いてあったもん。

フォークは、運命のケーキに出会うことがあるんだって。

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