環くんは、フォーク化現象に悩まされている
ケーキは一人ひとり味が違う。
だから……
このケーキちゃんが最高においしい!
俺の運命のケーキは、この子しかいない!
最愛のケーキに巡り合えた幸せなフォークも、この世にたくさんいるんだとか。
いつか環くんの前にも、現れちゃうんだろうな。
溺愛せずにはいられないくらい大好きな、運命のケーキちゃん。
環くんのお相手は、私ではない。
それは確か。
だって、今私の手のひらは、環くんの唇に触れているけれど。
彼は穏やかな顔でスヤスヤスヤ。
フォーク本能なんて顔を出さず、ぐっすりと爆睡中だから。