【完結】魔法学院の華麗なるミスプリンス 〜婚約解消された次は、身代わりですか? はい、謹んでお受けいたします〜


「リアか。次移動教室だっけ?」
「うん。はい、これセナの教本」
「助かる、ありがと」

 ついでに持って来た彼の教本を渡し、一緒に教室を移動した。

「それ、ラブレター?」
「うん」
「君はモテるね」
「お前ほどじゃないよ。つか、人並み」

 オリアーナは毎朝学校に来る度に、下駄箱から手紙が雪崩のように溢れて来る。下駄箱だけではない。ロッカーや机の中にもぎっしりだ。

「リアはさ、なんとも思わない? 俺がこーいうの貰っても」
「……それ、どういう意味?」
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