もう隠していられませんっ!
「それで言ったら,俺も1個いい?」
「な,なんでしょう」
覆っていた口元,指先で強く圧された鼻。
こもった声で私は返事をした。
「服,夏だからって露出しすぎ。露出少なくて生地の薄いのにして。特に制服のスカート,短い」
こんこんと言い聞かせるように,七月くんはじっと私を見た。
「スカート,規定の範囲内だよ? 七月くん」
スカートを短くする位じゃ涼しくはならない。
でも見た目くらい涼しくしても,いーと思うんだけどなぁ。
みなちんともお揃いだし……
「あっ」
私はぱっと頬を染めて,七月くんを見た。
「さっきの七月くんのロジックでいくと,もっと短い方が似合う,みたいな?」
「は? 違うけど。あれ以上とかほんとやめて」
「もしかして……今日の服もかわいくない?」