お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
グレゴールにバレた場合には確実に一蓮托生であるけれど、それに気づいていないのだから教えてやる必要もない。
「それで、その間侍女長はどうするの?」
「私とお話をすることになっています」
と、今度はエリサがちょっぴり悪い顔。なんでも、王宮内の事情のあれこれをこの機会に侍女長から聞くことになっているそうな。
面会の場に使うのは、隣り合った二部屋。中は内扉で行き来できる場所を選んだから、他の者達には誰と誰が面会しているのかわからないというわけだ。
その部屋は、最も奥まった一画にあるから、そこへの出入りを許されているのは侍女長だけではあるのだが。
「わかったわ。では、行きましょうか」
ダミオンに会うのにも気を抜くつもりはない。元気だと国元に報告してもらわなければならないのだから。
面会用のドレスに身を包み、応接室に向かう。
なにかとダミオンが衣服を仕立てるための布地を献上してくれるのだ。結果として、国元にいた頃よりドレスの数については増えたかもしれない。
支度をしている間に、応接室にはダミオンが先に入ったと報告が入る。待っているつもりだったのだが。
「それで、その間侍女長はどうするの?」
「私とお話をすることになっています」
と、今度はエリサがちょっぴり悪い顔。なんでも、王宮内の事情のあれこれをこの機会に侍女長から聞くことになっているそうな。
面会の場に使うのは、隣り合った二部屋。中は内扉で行き来できる場所を選んだから、他の者達には誰と誰が面会しているのかわからないというわけだ。
その部屋は、最も奥まった一画にあるから、そこへの出入りを許されているのは侍女長だけではあるのだが。
「わかったわ。では、行きましょうか」
ダミオンに会うのにも気を抜くつもりはない。元気だと国元に報告してもらわなければならないのだから。
面会用のドレスに身を包み、応接室に向かう。
なにかとダミオンが衣服を仕立てるための布地を献上してくれるのだ。結果として、国元にいた頃よりドレスの数については増えたかもしれない。
支度をしている間に、応接室にはダミオンが先に入ったと報告が入る。待っているつもりだったのだが。