お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
「ダミオン、待たせた――」
部屋に入り、しかしそこでオリヴィアは固まってしまった。
「……なんで?」
「――会いたかった!」
「会いたかった、ってルーク、あなた!」
口から漏れたのは、悲鳴じみた声。
だって、ルークがここにいるなんておかしいではないか。
ダミオンの従者というような立場でここに来たのだろう。庶民の着るような簡素な衣服に身を包んでいる。
だが、服装を変えたところで、彼の身にまとうただ者ならぬ雰囲気までは隠しきれるはずがない。
「どうして」
「どうしてって……オリヴィアが不幸なのに、気にならないはずないだろ?」
「そんなの……だって、私、手紙には」
手紙には、心配いらないと書いたはずだった。なのに、ルークときたらオリヴィアのそのわずかな嘘でさえも見抜いてしまったというのか。
「幸せなら、それでいいんだ。だけど、不幸なら――」
背中に回されたルークの腕が震えている。こんなにも彼の体温を身近に感じて苦しい。
だが、オリヴィアは全力でルークとの抱擁から身を解いた。
(……まさか、ここまで無鉄砲だなんて!)
部屋に入り、しかしそこでオリヴィアは固まってしまった。
「……なんで?」
「――会いたかった!」
「会いたかった、ってルーク、あなた!」
口から漏れたのは、悲鳴じみた声。
だって、ルークがここにいるなんておかしいではないか。
ダミオンの従者というような立場でここに来たのだろう。庶民の着るような簡素な衣服に身を包んでいる。
だが、服装を変えたところで、彼の身にまとうただ者ならぬ雰囲気までは隠しきれるはずがない。
「どうして」
「どうしてって……オリヴィアが不幸なのに、気にならないはずないだろ?」
「そんなの……だって、私、手紙には」
手紙には、心配いらないと書いたはずだった。なのに、ルークときたらオリヴィアのそのわずかな嘘でさえも見抜いてしまったというのか。
「幸せなら、それでいいんだ。だけど、不幸なら――」
背中に回されたルークの腕が震えている。こんなにも彼の体温を身近に感じて苦しい。
だが、オリヴィアは全力でルークとの抱擁から身を解いた。
(……まさか、ここまで無鉄砲だなんて!)