お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
 なのにルークは、オリヴィアの心を揺さぶりにかかる。彼は、オリヴィアの目の前でいきなり膝をついた。

「俺は、君が好きなんだ。ルーク・ブロイラードは、オリヴィア・ウェーゼルクの愛を乞う。どうか、俺と結婚してほしい」

 不意打ちの求婚に、オリヴィアの頬がかっと熱くなる。

(どうして、そんな……)

 今まで、オリヴィアに求婚するそぶりすら見せたことがなかったのに。

「……無理よ」

「なぜ?」

「今、話したばかりでしょうに。私の縁談は、勝手には決められないって」

 オリヴィアの一存でいいのであれば、今すぐにでも受け入れてしまいたい。

 ブロイラード伯爵家ならば、願ってもない相手だし、帝国の伯爵家ならば家柄も釣り合っている。

「しっかりしているな。オリヴィアは。そんなところも含めて好きなんだが」

「冗談はやめてちょうだい」

 今の態度が、可愛げがないものであることぐらいちゃんとわかっている。

 けれど、ルークは気にした様子もなく、軽やかな笑い声をあげてオリヴィアの肩を抱き寄せた。

(本当、勝手なんだから……)

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