お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
オリヴィアは目を見開いた。ケイトのそれは――回復魔術ではないか。
だが、回復魔術は、怪我を塞ぐことはできても、古傷には効かないはず。
「あの、ケイト様……?」
なにがどうなっているのかと思いながら、オリヴィアは口を挟んだ。
「ケイトは、聖女なのだ。私のために、力を使ってくれる。そこの侍女、感謝するのだぞ。ケイトの力はごく限られた者にしか使われないのだから」
「まあ、陛下。私は、手の届く範囲をできるだけ広げようと思っているだけですわ」
なんだろう、このもやもやする感じ。
ケイトは愛想よく振る舞っているし感じも悪くない。
けれど、彼女の声音の奥底に意地の悪いものを感じてしまったのは、オリヴィアの気のせいだろうか。先ほど、鳩がもう帰ってきたと聞いた時、動揺していたようにも見えた。
「ケイトは、素晴らしい女性だ。きっと私の支えになってくれるに違いない」
「もちろんですわ。王妃陛下と一緒に陛下をお支えしますとも」
今までの愛人とは違う。ちゃんとオリヴィアを王妃として扱ってくれているのに。なのに、この悪寒。
だが、回復魔術は、怪我を塞ぐことはできても、古傷には効かないはず。
「あの、ケイト様……?」
なにがどうなっているのかと思いながら、オリヴィアは口を挟んだ。
「ケイトは、聖女なのだ。私のために、力を使ってくれる。そこの侍女、感謝するのだぞ。ケイトの力はごく限られた者にしか使われないのだから」
「まあ、陛下。私は、手の届く範囲をできるだけ広げようと思っているだけですわ」
なんだろう、このもやもやする感じ。
ケイトは愛想よく振る舞っているし感じも悪くない。
けれど、彼女の声音の奥底に意地の悪いものを感じてしまったのは、オリヴィアの気のせいだろうか。先ほど、鳩がもう帰ってきたと聞いた時、動揺していたようにも見えた。
「ケイトは、素晴らしい女性だ。きっと私の支えになってくれるに違いない」
「もちろんですわ。王妃陛下と一緒に陛下をお支えしますとも」
今までの愛人とは違う。ちゃんとオリヴィアを王妃として扱ってくれているのに。なのに、この悪寒。