お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
「使い魔を使って、勝手にやりとりをしているのではないかと思っていたが――」

「いいえ」

 グレゴールの問いには首を横に振った。

 やりとりはしていない。一方的に贈られてくるルークの愛を受け取っているだけ。こちらからは、なにもお返ししていないから、やり取りは発生していないのだ。

 嘘はついていない。真実を口にしているわけでもないけれど。

「しかし、この鳩を使えば、国とやりとりできるのではないか?」

「エリサ、どうなの?」

「王宮の庭で拾った鳩なので……手紙を持たせても、王宮の周囲をうろうろするだけで終わりだと思います。毎朝散歩に出してますけど、遅くても夜には戻ってきますし」

 鳩に限らず、鳥に手紙をやり取りさせようと思ったら、きちんとした訓練をつまなければならない。王宮の周囲で育った鳩ならば、遠くに行こうとはしないだろう。

 エリサの言葉を、グレゴールは完全に信じたわけではないだろうけれど、それで納得することにしたようだった。

(たぶん、しばらくの間は監視が続くのでしょうね)

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