お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
 ダンメルス侯爵は、グレゴールに近いということもあり、シェルトとのかかわりは最小限だという。先代王妃の依頼で教育だけは受けさせているが、人となりについてはよく知らないというのが実情なのだそうだ。

「では、一度お目にかかった方がよさそうね」

「すぐにでも会えるのか?」

「先ぶれの者を出します。こっそりと会えるよう調整いたしましょう。王妃陛下、ルーク殿。この件については、私に任せていただきたい」

 ルークをこっそり王宮に招き入れた件について、ダンメルス侯爵になにか言われるかと思ったけれど、彼は、その点については、口を閉じておくことに決めたようだった。



 先代王妃とシェルトが幽閉されている離宮を訪れたのは、翌日になってからだった。

 幽閉されている彼女達のところへの訪問者などほとんどいないことから、面会の予定はスムーズに取り付けることができた。

「お待ちしておりました――シェルト、ご挨拶を」

 オリヴィア、ルーク、ダンメルス侯爵の三人が招き入れられたのは、応接室であった。

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