お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
 今までの愛人達みたいに、いつかはケイトにも飽きるのだろうと思っていたけれど、そんなことはなさそうだ。いつまでも、いつまでもケイトを愛し続けている自信がある。

「そんな生意気な口は利かないよう命令を出そうか」

「そんな命令ぐらいじゃ足りないわ――というか、なぜ、オリヴィア様を戦場に出したの? 離宮にずっと閉じ込めていたのに」

「ん? だって、オリヴィアは魔獣討伐に慣れているんだから行かせた方がいいだろ? このところ、王妃としての公務もさぼっていたしな」

 さぼっていたのではなく、そもそもグレゴールがオリヴィアを呼ばなくなったという方が正解なのだが、彼の頭からはそのあたりのことは綺麗に抜け落ちている。

 グレゴールにとっては、王妃なのに、王妃としての役を果たしていないのがオリヴィアなのだ。

「……でも、彼女のことを聖女って」

「薬を届けているだけだろ。ケイトの方がすごい聖女だって、皆わかっているさ」

 貴族達は、ケイトの回復魔術に頼り切り。この国で一番の聖女はケイトなのだ。

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