お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
決まった時期しか会えない幼馴染。それでも、少しずつ、気持ちは育っていった。
「でも、あなたとは婚約の話まで出ていたのに、あなたが皇帝一族だなんて聞いていなかったわ」
「……それは、俺が正式に決まるまで内密にしておいてくれと頼んでいたからだ。圧力をかけるような真似はしたくなかった」
帝国からオリヴィアをよこせと言われれば、王国はそれを拒否できない。
だからこそルークは、オリヴィアにはなにも告げなかった。
「王家に正式に話を通す前に、オリヴィアには説明をするつもりだった。話があると言っただろう?」
「そうね。言っていたわ」
忘れもしない。あの時、ルークとふたり、城壁に並んで座って夕日を眺めていた。
そこに王家からの使者がやってきて――もし、あの時。
ルークが皇太子だと知っていたら、ふたりの道は、分かれることはなかっただろうか。
「別れの時も言ってくれなかった」
「オリヴィアは自分のことは忘れろと言っただろう? ただのルークにだって、会いに来るなとか手紙をよこすなと言っていたのに。皇太子だと知ったら、手紙すら受け取らないだろうと思ったんだ」
「それはっ」
「でも、あなたとは婚約の話まで出ていたのに、あなたが皇帝一族だなんて聞いていなかったわ」
「……それは、俺が正式に決まるまで内密にしておいてくれと頼んでいたからだ。圧力をかけるような真似はしたくなかった」
帝国からオリヴィアをよこせと言われれば、王国はそれを拒否できない。
だからこそルークは、オリヴィアにはなにも告げなかった。
「王家に正式に話を通す前に、オリヴィアには説明をするつもりだった。話があると言っただろう?」
「そうね。言っていたわ」
忘れもしない。あの時、ルークとふたり、城壁に並んで座って夕日を眺めていた。
そこに王家からの使者がやってきて――もし、あの時。
ルークが皇太子だと知っていたら、ふたりの道は、分かれることはなかっただろうか。
「別れの時も言ってくれなかった」
「オリヴィアは自分のことは忘れろと言っただろう? ただのルークにだって、会いに来るなとか手紙をよこすなと言っていたのに。皇太子だと知ったら、手紙すら受け取らないだろうと思ったんだ」
「それはっ」