お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
贅を尽くしたあれこれが、オリヴィアをより美しく見せているようだ。このドレスにして本当によかった――と思いながら、定められた位置に立つ。
やがて、後ろに多数の供を引き連れたルークがやってきた。本当ならルーカスと呼ばねばならないのだろうが、オリヴィアにとってルークはルークである。
今日の彼は、黒を基調とした帝国の正装だった。金と銀の刺繍がまぶしい。オリヴィアを見ると、唇の端をわずかに上げた。
それを見られる位置にいるのは、グレゴールとオリヴィアだけ。だが、不意打ちで投げられた笑みに、ドギマギとしてしまって視線を落とす。
「ルーカス・オラヴェリアである。魔獣討伐への協力に、我が国からの感謝の意を表しに来た」
「な、なに……わが国でも、魔獣の跋(ばっ)扈(こ)は問題となっていたのだ。そこまでのことでもない」
堂々としているルークに対し、グレゴールの方は虚勢を張っているのが丸わかりである。だが、これからが大切なのだ。
オリヴィアは息をつめた。心臓の音が、耳の奥でやかましくなり響いている。オリヴィアが自由になるまでもう少し。あともう少しなのだ。
やがて、後ろに多数の供を引き連れたルークがやってきた。本当ならルーカスと呼ばねばならないのだろうが、オリヴィアにとってルークはルークである。
今日の彼は、黒を基調とした帝国の正装だった。金と銀の刺繍がまぶしい。オリヴィアを見ると、唇の端をわずかに上げた。
それを見られる位置にいるのは、グレゴールとオリヴィアだけ。だが、不意打ちで投げられた笑みに、ドギマギとしてしまって視線を落とす。
「ルーカス・オラヴェリアである。魔獣討伐への協力に、我が国からの感謝の意を表しに来た」
「な、なに……わが国でも、魔獣の跋(ばっ)扈(こ)は問題となっていたのだ。そこまでのことでもない」
堂々としているルークに対し、グレゴールの方は虚勢を張っているのが丸わかりである。だが、これからが大切なのだ。
オリヴィアは息をつめた。心臓の音が、耳の奥でやかましくなり響いている。オリヴィアが自由になるまでもう少し。あともう少しなのだ。