くちづけ 〜You look good wearing my future〜
練習でしかないキスなのに
「僕の部屋ならソファがあるけど、撮影現場にはソファなかったよね。何処で撮るつもりなんだろう?」

真面目に聞かれるが、そんなこと知る筈もない。

「さぁ…?」

アイスティーに再び口をつける。

「色んなパターンで練習してみようか?」

どれだけ練習熱心なんだ!?

そう呆れつつも、

「いいけど…」

そう答える私も私である。

「制作チーム、甘い雰囲気を要求してくるよね、ほぼ確実に」

倫也もよく判っているようだ。

「だろうね…」
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