想いはじける、夏。
金曜日。明日から夏休みに入る。
私は佐山くんに返事をしようと思い、放課後になって佐山くんのクラスへ向かった。
佐山くんのクラスに着くと廊下で数人の男子がたむろしてて、その中に佐山くんがいた。
「佐山くん、ちょっといいかな」
声をかけると男子が全員私を見た。
「うん!」
明るく返事をしてくれた佐山くん。
「佐山!よかったな!」
「ヒュ〜、行ってこい!」
ニヤニヤと冷やかす男子たちの中で、一人だけ黙ってこっちを見る視線を感じたけど、私がそっちを見ることはなかった。