想いはじける、夏。


金曜日。明日から夏休みに入る。


私は佐山くんに返事をしようと思い、放課後になって佐山くんのクラスへ向かった。


佐山くんのクラスに着くと廊下で数人の男子がたむろしてて、その中に佐山くんがいた。


「佐山くん、ちょっといいかな」


声をかけると男子が全員私を見た。


「うん!」


明るく返事をしてくれた佐山くん。


「佐山!よかったな!」

「ヒュ〜、行ってこい!」


ニヤニヤと冷やかす男子たちの中で、一人だけ黙ってこっちを見る視線を感じたけど、私がそっちを見ることはなかった。

< 4 / 7 >

この作品をシェア

pagetop