再会したクールな皮膚科ドクターは、元・売れっ娘キャバ嬢をまるごと愛で包み込む
「あーんはしませんからね」と、きっぱりと断りを入れると、蒼汰さんはつまらなさそうに窓の外を見つめ始めた。
いやいや。もう充分でしょ。
あんなに恥ずかしい思いをするのはもう嫌だもの。
そんなことを心の中でごちゃごちゃ考えていると「あ、そういえば」と、蒼汰さんがなにか思い出したように持ってきたバッグを探り出した。
なんだろう? と首を傾げていると、目の前に差し出されたのは1冊のパンフレット。
表紙には、強調された『ハワイ挙式』の文字。
「え? これ……どうしたんですか?」
「どうって。一緒に行こう。家族3人で」
「え……?」
「今さらかもしれないけど……ハワイで結婚式しよう。新婚旅行も兼ねて。前に言ったこと、覚えてないの?」
前に? もしかして……4年前に『新婚旅行にハワイでも行く?』って言ったこと、あれは冗談じゃなかったの?
……嘘みたい。
蒼汰さんが、そんなことを考えてくれていたなんて思ってもいなかった。
嬉しさのあまり、パンフレットの文字が涙でゆがみ始める。
「莉乃? やっぱり、嫌か?」
「っ……嫌なんかじゃ、ありません」
慌てて頭を横に振って、パンフレットを手に取った。
嬉しい。本当に嬉しい。
だってまさか、4年前に言っていたことを実現させるなんて。しかも、蒼斗のこともちゃんと考えていてくれた。
いやいや。もう充分でしょ。
あんなに恥ずかしい思いをするのはもう嫌だもの。
そんなことを心の中でごちゃごちゃ考えていると「あ、そういえば」と、蒼汰さんがなにか思い出したように持ってきたバッグを探り出した。
なんだろう? と首を傾げていると、目の前に差し出されたのは1冊のパンフレット。
表紙には、強調された『ハワイ挙式』の文字。
「え? これ……どうしたんですか?」
「どうって。一緒に行こう。家族3人で」
「え……?」
「今さらかもしれないけど……ハワイで結婚式しよう。新婚旅行も兼ねて。前に言ったこと、覚えてないの?」
前に? もしかして……4年前に『新婚旅行にハワイでも行く?』って言ったこと、あれは冗談じゃなかったの?
……嘘みたい。
蒼汰さんが、そんなことを考えてくれていたなんて思ってもいなかった。
嬉しさのあまり、パンフレットの文字が涙でゆがみ始める。
「莉乃? やっぱり、嫌か?」
「っ……嫌なんかじゃ、ありません」
慌てて頭を横に振って、パンフレットを手に取った。
嬉しい。本当に嬉しい。
だってまさか、4年前に言っていたことを実現させるなんて。しかも、蒼斗のこともちゃんと考えていてくれた。