とどまることをしらないで。


ーーー……


ばふっと思い切り枕の中に顔を埋めて考える。




今日のわたし一体なにしてるの……っ!


距離が近すぎて、目をつむって。

頭の中はぐるぐるしてたけど。


あんなのまるでキス待ちしてるみたい…!


……は、恥ずかしい。



「ううー……」



さっきの放課後の出来事がぼんっと頭に浮かんで、思わず足をバタバタさせた。



「ー……っは、だめだめ…っ。明日は文化祭なんだからしっかりしなくちゃ」



そうだよ、シャキッとしなくちゃ。
みんなに迷惑かけちゃう。

……シャキッとしたどころで、わたしにお客さんを呼び込めるかどうかは別だけど。



とりあえず、元気は大事だから。


ぱちぱちと頬っぺたを軽く叩いて、やる気を上げる。



だけど、いつだってわたしの頭はきみのことでいっぱいだから。



「~~っ、!」





ーーーとりあえず、意識してるのバレませんように……っ!





明日はいよいよ、ーーー待ちに待った文化祭が始まります。




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