とどまることをしらないで。
文化祭

執事様





「めるー!」


「……はあい…」


「元気がないなあ」


「~っだって……」



神様。昨日のわたしのやる気はどこへ行ったのでしょうか……。



ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー




いざ、カーテンをしゃっと開く。

更衣室から歩いて、教室まで。


途中で廊下で周りの人の視線を感じた気がするけど……。


気のせいかなあ…?



ーーがら、と教室の扉を開けると。



「ーーーおーおー。……似合うもんだねえ……」


「……褒めてる?」


「うんうん褒めてる。もちろんめちゃくちゃ可愛い」


「……う…」



……やっぱり慣れないよこの格好は。



「本職の方ですか?ってくらい」


「違うよ……っ!?」



…っもう、からかわないでよみーちゃん……!



恥ずかしさを少しでも抑えるためにスカートの裾をぎゅっと握ると、みーちゃんがぽつりと呟いた。



「……これは、あいつどうなるかなあ……」


「……?なんて……?」


「ううん。なんでもない」


「……?」


< 52 / 69 >

この作品をシェア

pagetop