光が消えていってしまう君へ

病気






次の日





「で、どこから話せばいいの?ていうか今日は午後から学校行くんだから長話なんかしないから。」

「どこって、端から端まで。取り敢えず、なんで倒れたかを教えなさい。」


めちゃ上から目線だな。


「はいはい。何でかって言うと、病気だから。」

「え、病気?なんの?」

「目の病気。原因不明で、治療方法がない。」

「だから視力下がってたの?」

「そう。いずれは...失明すると思う。」


ほんとに端から端まで聞くつもりだな...(*´Д`)


「失明...それだけ?それだけで倒れないでしょ」

「うん。頭痛、めまい、吐き気、まぁ、ざっくり俺に表れてる症状はこんな感じ。」

「まじか。ヤバいやつじゃん。」

「そう。ヤバいやつ。」

「ふーん。いつから?」


「...小4。」

「引っ越したのもそれが原因?」

「...そう。」

「紗和ちゃんには話した?」

「...話した。」

「じゃあ......」

「どんなけ聞くわけ?もうよくない?」

「まぁ、これで許してあげよう。」


許すってなんだ、許すって。

ま、今は十二時か。

昼ごはん食べて学校行こ。




病院食


まずい。


好きな味じゃない...




早く行こ。






ガラッ



「おはよう」
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