内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
お互い様なのでふたりともに「ごめんなさい」と言わせると、未だに鼻をぐすぐす鳴らすふたりを両手で抱き寄せる。
「朝から喧嘩して、お腹空いたでしょう? すぐ準備するね」
「うん」
「うん」
ふたりはよく似た顔でこくっと頷き、私の肩口に顔を擦りつける。
三人でリビングダイニングに戻ると、リビングのローテーブルでひとり、ジグソーパズルに勤しんでいる楓人の姿があった。
「おはよう楓。朝から精が出るね」
「おはようママ。あさごはん、てつだう?」
真顔で流暢に三語文を操る楓人は、他の兄弟ふたりとは少々毛色が違う。
きみは、本当に二歳半なの……?
そう聞きたくなるくらい理性的で、あまり泣きも怒りもしない。
病院の先生が取り上げた順で言うと彼は三男なのだが、本当は一年くらい先輩なのではないかと思ってしまうくらいだ。
「ありがとう。でも危ないから座ってて」
「はーい」
テーブル付きの子ども用いすをダイニングテーブルの横に三つ並べて、三人を座らせる。
彼らの首に色違いのシリコンエプロンをつけたら、急いでキッチンへ駆け込んだ。