浅川由紀のぶっ飛びOL日記
    2月2日金曜日
 昨日が昨日だったから今日も今日で変なのよ。 許してね。
って誰に言ってるんだか、、、? ねえ、そこのお兄さん。
 ただいま午前6時。 ガッツリ寝ちゃったから早めに目が覚めたのよ。
それで目玉焼きを作ってます。 何で目玉焼きなのよ?
どうでもいいけどさあ、昨日のおばさんたち ばつが悪そうだったなあ。 涎垂らして居眠りしてたんだもんなあ。
我が市役所の三大ゴミですわ。 ゴミ処理場に埋めてやろうかな?
 さあさあ出来たぞ。 醤油もたっぷり、、、掛けたらしょっぱいな。
ハムも焼きまして(どうせならハムエッグにしろヨ)食パンにバターをドサッと載せますか。 うーーーーん、美味しいけど脂ぎっとり。
コーヒーで流し込んでいざ出発ーーーーー。 気合を入れないとあの狸に流されるから。
 外へ出るとまあまあ道は面白いくらいに凍りまくってる。 これじゃあバスも遅れるなあ。

 案の定、40分も送れたわ。 はーーーーあ。
庁舎に入ると朝礼の真っ最中。 こんな時に限って狸は真面目な顔をしてるのよ。
まったくもって嫌なやつ。 さっさと追い出したいわね。
 「あらあら、今日は遅刻ですか?」なんてニヤニヤしながら聞いてくるからその場で刺し殺してやりたくなる。
「雪でバスが遅れたもので、、、。」 「そうですか。 そうですか。 今日も一日頑張ってくださいね。」
居眠り狸のあんたよりは遥かに遥かに頑張ってるわよ。 ほっといて。

 机に向かってみるとこれまた資料がどっさり、、、。 「うわ、またこんなに来たの?」
狸にも聞こえるように大声で叫んでやる。 狸を見ると、、、なんか渋い顔をしてるなあ。
(自分がやらかしたからって私に全部投げてこないでよね。 オタンコナス。) それを隣で見ていた早苗さんが「半分私が持ってくわ。」って言って資料を攫って行きました。
 だってさあ、50枚くらい束にして置いてったのよ。 何を考えてるんだか、、、。
ブツブツ言いながら書類をまとめているとおばさんが面倒くさそうな顔で寄ってきた。 「大変ねえ。」
(あんたに見られてるほうがよっぽど大変だわ。 デーサービスにでも行ってなさいよ。) 「そうでもないですよ。 あはは。」
「若いっていいわねえ。 元気で。」 (年を取ると大変ねえ。 お荷物にしかならなくて。)
 おばさんがどっかに行ってしまったからコーヒーを飲みながら暢気にやってましょうか。 今日はそれほど人も来ないしね。

 昼になりまして食堂へ、、、。 一階に下りていくと「待てーーーーーー‼」って声が聞こえます。
「こんな時に何をやってるんだろう?」 ゆかりちゃんと二人、ポカンと見ていたら、、、。 「待てーーーー‼」ってまたまたお兄さんが走っていきましたわ。
 案内所に佐川さんが居たからそれとなく聞いてみた。 「いやね、トイレを盗撮してたおじさんが居たのよ。 それを追い掛けてるの。」だって。
盗撮ね、でもさあ職員用のトイレは一般とは違うから簡単には入れないでしょうよ。 「いやいや、職員の振りをして入るやつが居るんだ。」
警備のお兄さんが教えてくれたわ。 なんかさあ、それで玄関を閉めたんだって。
じゃあ、この中で走り回ってるってことだよね? 落ち着いて昼食食べれないじゃない。
 食堂に入ってみる。 そこにもさっきのお兄さんが走り込んできた。 「賑やかねえ。 いい加減にしてよ。」
しかしまあ、この後でやっと犯人は逮捕されたそうで、、、。 ご苦労様です いっつも。

 部屋に戻ってくると狸はいつもの通りにボーっとしてます。 (あんちきしょう、また寝てんのかよ。)
今日は誰も手を出さないみたい。 終わるまでこのままね。
だいたいさあ、気分悪くなるくらいに熱いのよ この部屋。 全体的にそうなんだけどさあ。
もうちっと考えないかい? 「そうは言ってもここに来られる方はみんな寒い思いをしてるんだから、、、。」
「そりゃそうかもしれないけど、だからって温泉地獄みたいにしなくてもいいでしょう?」 「でもね、これが市の方針ですから。」
「あっそう。 じゃあさあみんなでアロハでも着る?」 「何で真冬にアロハなの?」
「だってハワイに居るみたいじゃない。」 「ハメハメハ大王は居ないわよ。」
「それくらいに熱いじゃない。 考えてよ。 おかげでほら、この通り。」 私は澄ました顔で狸を指差してやる。
「起きろーーーーーーーー‼」 福祉部長は狸の耳元で思い切り叫んだの。 でも狸は、、、。
「起きないわ。 このまんま寝かせといて。」 どうやら部長さんも諦めたみたい。
 3時になっても狸は寝たまま。 余程に心地いいんだろうなあ。 爪楊枝で首根っこを刺してやる。
「ギャーーー‼」 いきなりオランウータンが吠えるような声を出すもんだからみんなが慌てて振り返った。
それが狸だったもんだから「なあんだ。」って顔、、、。 冷たいなあ。

 私は一休みに食堂へ下りました。 たまにはのんびりさせてよね。
盗撮犯人も捕まったし、って何を見てたの? 「どうやら建設部の誰かが入った所を見てたんだって。」
「建設部ねえ。 暇な人も居るのねえ。」 「なんかさあ、市役所なら騒がれないだろうって思ったんだって。」
「へ? 騒ぐ人 いーーーーーーーっぱい居るのに?」 「外から見てたら分からないのよ たぶん。」
「そうなのか。」 コーヒーを飲みながら後の仕事を考える。
 受給者証の更新手続きもいっぱい来てたなあ。 終わらせとかないと大変だぞ。
 というわけでその後は書類の確認やら修正やらに追われる私なのでした。 チーン。

 さあさあ終業時間が来ましたよ。 さあこれで解放だあ。
外に出てみると道路はまだまだ凍ってますねえ。 嫌だなあ。
もうすぐ春ですねえ。 って言いたいのに。
明日は節分よ。 豆播きしなきゃねえ。
 それが終われば季節は春。 外はまだまだ雪の中。
今晩は総菜を買ってこようかな。 スーパーに寄りましょう。
 「うわ、シラコノ煮付けなんて出てるわーーーー。 これさあとんでもなく美味しいのよねえ。 買っていこうっと。」
トロッとしてるシラコを食べながらビールを飲んでいる私なのでーす。 鱈の卵もバッチグーよ。
じゃあお休みなさーい。

< 33 / 35 >

この作品をシェア

pagetop