旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
「あの……自分から言ったことですけど、本当に毎日するんですか?」

 聡一のことだから約束を反故にするようなことはないとわかっているが、ここまで律儀に応えてくれるとも思わなくて驚いたのだ。それに、本当に聡一はこれを望んでそうしているのかと少し心配になっていた。

「はい。もちろん美咲さんがよければですけれど。私は毎日あなたと触れ合えるのはとても嬉しいですから」
「聡一さん……」
「でも、あなたがそうではないなら頻度を落としましょう。あなたに不快な思いはさせたくありません」
「あ、違います! びっくりしただけなんです。本当に毎日してくれるとは思わなくて。その場の空気に呑まれただけかもって」

 勘違いをしてほしくなくて、美咲は即座にそう答えていた。

「美咲さん、昨日私が言ったことはすべて本心です。ですから、美咲さんがお嫌でないのなら、私も毎日こうしていたいですよ?」

 目を合わせてはっきりと言ってくれる。だから、それが嘘ではないのだと美咲にもわかる。本心から美咲との時間を望んでくれているとわかる。二人の気持ちが一方通行ではないのだと感じられて、美咲は安心すると同時にとても嬉しい気持ちになった。

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