旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
「はい」
「……腰、タオルケットの上からじゃなくて、服の上からさすってほしい……です」
タオルケットの上からでも十分気持ちいいのだが、もう少し聡一の手のぬくもりを感じたかったのだ。
美咲がその願いを口にすると、聡一はすぐにそれに応じてくれた。タオルケットの内側に手を入れて、服の上から撫でさすってくれる。やはり彼の手のぬくもりがしっかりと伝わってきてとても心地よい。
「どうですか?」
「温かくて気持ちいいです。ありがとうございます」
「よかった。私のことは気にせず眠ってしまっていいですからね」
(どうしてこんな優しいわけ? もう泣きそうなんだけど)
聡一の優しさに美咲は思わず涙をこぼしそうになる。泣いて心配をかけるようなことはしたくないから、美咲はそれがこぼれないよう慌てて目を閉じた。そうして視界を閉ざすと彼のぬくもりがより伝わってくる。そのまま痛みではなく、聡一のぬくもりを必死に追っていたら、美咲はいつの間にやら彼に体を預けて眠ってしまっていた。
次に目を覚ましたときには二時間くらい経っており、薬が効いて痛みはかなり和らいでいた。痛みが落ち着くと、さすがにずっと寄りかかっているのは恥ずかしくて、聡一からは離れたが、聡一はその後も適度な距離間で美咲を気遣ってくれた。生理痛でこんなに労わってもらったのは初めてで、美咲は本当に泣きそうなくらい嬉しかった。
「……腰、タオルケットの上からじゃなくて、服の上からさすってほしい……です」
タオルケットの上からでも十分気持ちいいのだが、もう少し聡一の手のぬくもりを感じたかったのだ。
美咲がその願いを口にすると、聡一はすぐにそれに応じてくれた。タオルケットの内側に手を入れて、服の上から撫でさすってくれる。やはり彼の手のぬくもりがしっかりと伝わってきてとても心地よい。
「どうですか?」
「温かくて気持ちいいです。ありがとうございます」
「よかった。私のことは気にせず眠ってしまっていいですからね」
(どうしてこんな優しいわけ? もう泣きそうなんだけど)
聡一の優しさに美咲は思わず涙をこぼしそうになる。泣いて心配をかけるようなことはしたくないから、美咲はそれがこぼれないよう慌てて目を閉じた。そうして視界を閉ざすと彼のぬくもりがより伝わってくる。そのまま痛みではなく、聡一のぬくもりを必死に追っていたら、美咲はいつの間にやら彼に体を預けて眠ってしまっていた。
次に目を覚ましたときには二時間くらい経っており、薬が効いて痛みはかなり和らいでいた。痛みが落ち着くと、さすがにずっと寄りかかっているのは恥ずかしくて、聡一からは離れたが、聡一はその後も適度な距離間で美咲を気遣ってくれた。生理痛でこんなに労わってもらったのは初めてで、美咲は本当に泣きそうなくらい嬉しかった。