小児科医は癒やしの司書に愛を囁く

 モノトーンで統一された部屋。きちんと片付けられている。

 ベッドに乗って携帯を見ていた先生は、隣をトントンと手で叩いて、来るように示した。

「可愛い枕だな」

「これだけはないと眠れないんです。だから持ってきたの」

「しっかりしているように見えて可愛いんだな」

 立ち尽くしている私に手招きする。私は意を決して、ベッドへ枕を置いて座った。すると、お腹に手を回されて引っ張られた。目の前が旋回し、仰向けになった。目の前には先生がまたがっている。

「さてと。狼は子羊をペロペロしたいところだが、君がそんなに青い顔をしているんじゃ、さすがの狼も手を出せない」

 そう言って、キスをした。

 キスが首筋に下がってきて、先生の手が私の身体の横を撫でている。肩、脇、お腹、耳、くるくるとなで回しながらキスをする。どうしたらいいの。身体が変になる。

「なんて顔だ。美鈴……俺のこと怖い?」
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