小児科医は癒やしの司書に愛を囁く

「……もうっ」

 彼の腕をつねる。先生は笑い出した。

「はは。よし、これなら大丈夫だな。ふたりでラブラブビームを出して佳奈美さんを悩殺して倒そう」

「ラブラブビームって、もう、何言ってんですか!今度から私に代わって来てくれる片桐さんをご紹介します」

「ああ」

「文恵さん」

 本を片付けていた文恵さんが振り向いて、私の隣にいる先生を見た。

「ん?もしかして……」

「そうです。助けてもらった原田先生です。元々この病院で訪問を始める時相談に乗って下さって、院長先生に橋渡ししてくれたのも先生なんです」

「そうだったんだ。はじめまして。美鈴ちゃんの姉代わり片桐文恵です。3歳の男の子の母です。再来週からよろしくお願いします」
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