小児科医は癒やしの司書に愛を囁く

 エプロンをした美鈴が玄関へ迎えに来た。満面の笑み……可愛い。俺は我慢が出来なかった。彼女の腕を引っ張ってぶつけるようにキスをした。

「……ん、もう、ダメです」

「美鈴。その様子だと、病院訪問うまくいったんだな?」

「ええ。とても喜んでもらえました。おそらく今後も決まると思います」

「そうか、良かった」

 靴を脱いで部屋へ入る。いい匂いだ。

「すごいいい匂いだな。何か作ったのか?」

「うふふ。今日は嬉しかったからステーキにしました」

「へえ?けちんぼの美鈴にしては奮発したな。俺が出すから食費はケチるなって言ってるだろ」

「……けちんぼって、もう。否定はしませんけど。こういうのはたまに食べるから美味しいんです」
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