小児科医は癒やしの司書に愛を囁く

「それが、大盛況で。院長にもよくしていただきましたし、あ、弟さんにもお会いしました。優しそうなイケメンですね」

「……」

 何だと?弟がイケメン?

「それに、私のことお父様に優しくするようにって脅迫したんですか?言われましたよ」

「当たり前だ。昨日の夜あんなに緊張していた美鈴をひとりでやらないと行けなかったんだから、心配なのは当然だろ」

「……そういえば、そうでした。優しくして頂けてすっかり昨日の緊張を忘れてしまっていました。心配かけてごめんなさい」

「まあ、いいだろう。ステーキを焼きたくなるぐらい嬉しかったんだろ?」

「はい。お父様は私とのことを応援してくれると言ってました」

 何だと?応援する?父さんは気づいていないのか?一度話し合う必要がありそうだな。後から知ると面倒だ。まずは、親父。その後に彼女のお父さんに会おう。全て片付いたら……やることはひとつだな。

 機嫌のいい美鈴を言いくるめてその夜は可愛がってやった。
< 187 / 226 >

この作品をシェア

pagetop