小児科医は癒やしの司書に愛を囁く

 檜山の背中を叩く。

 「ああ、もちろんだ。じゃあ、俺は昼へ行く。お前何食ったんだ?すごいもの食べたんだろ?院長と一緒じゃあ……」

 「言わぬが花だな。これから食事のお前には内緒にしておく方が美味しく食えるぞ」

 「けっ!そうですか。俺もステーキでも食ってくるかな。午後もあるし……」

 「おお、行ってこい」

 檜山は近寄ると耳打ちした。

 「何かあったんだろ?あとで結果教えろよ」

 ニヤッと笑っていなくなった。さすが親友。美鈴との生活はまだ話していない。話したら殴られそうだ。

 夕方になり、柊さんが現れた。
 ナースステーションの中でパソコンに向かっていた俺を彼はちろりとみてから、隆君の病室へ行った。

 院長に連絡を入れる。

 すると宝田先生が走ってきた。

 「原田先生!」
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