小児科医は癒やしの司書に愛を囁く
「どうした?」
「隆君の様子が変なの。来て!」
二人で急いで彼の部屋へ行く。
苦しそうにしている彼に急いで酸素を入れて聴診器を当てる。
「点滴を入れるから反対の腕にルート確保しておいて」
「了解」
看護婦を呼んで点滴の準備を指示する。柊さんが慌てている。
「隆、隆、先生、隆が……」
「大丈夫です。少し下がって下さい」
「……ママ……ママどこ?……」
隆君が呟いている。
柊さんがそれを聞いて青くなって固まっている。
看護師も俺も驚かない。実は隆君が苦しくなるとこのつぶやきをするのを何度も耳にしているのだ。
「隆君。しっかりしろ。大丈夫だ。すぐ良くなる。苦しいのはすぐに治すから」