小児科医は癒やしの司書に愛を囁く

「油断も隙もない。はあ……」

 そう言うと、車を発車させた。

 翌日から先生は夜勤。またすれ違いの日々が始まった。火曜日の夜。私が寝ようと思った頃、ようやく先生が帰ってきた。
 
「おかえりなさい」

「ああ。遅くなった。寝るところか?」

「ええ。でも、大丈夫です。先生食事は?」

「軽くおにぎりを二個食べた」

「それなら、夕飯少し出しますね」

「ありがとう。少しだけもらうよ」

 そう言って、シャワーを浴びに行った。
 私はその間に食事の用意をして、ダイニングテーブルへ並べた。
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