小児科医は癒やしの司書に愛を囁く
「美味しそうだ。いただきます」
先生が食事をしているので、温かいほうじ茶を二人分入れて、並べた。
私は前に座ってお茶を飲んだ。
「ゆっくり食べて下さい。そんな急いで食べなくても……」
「君が逃げてしまいそうだから」
「逃げませんよ」
「美鈴」
「はい」
「今日、あれから柊さんのほうから連絡があって、君に今後は近づかないという誓約書を書いて持ってきてくれるそうだ」
「本当ですか?」
「ああ。ご両親に話したのが良かったんだろう。店もあるし、彼のことが問題になると大変なことになるからね」
「そうですか。柊さん自身がそう思ってくれたらいいんですけど、ご両親に言われてとかだと……」
「俺もそう思う。とりあえず、誓約書があるからこちらは何かあれば訴えられる。ただ、君はやはり病院へしばらく来ない方がいい。隆君の転院が決まると解決するかもしれない」