後ろの席の五十嵐くんと私の、2人だけの秘密

『何かしてくれるの?』



――質問に質問で返すなんて、ズルい。



『何して欲しいの?』



ちょっと意地悪かなと思ったけど、そう書いて返してみた。


返事がなかなか返ってこないから、チラッと後ろを見てみると…


珍しく不貞腐れたような表情をして五十嵐くんがこっちを見た。



――なんか拗ねてる!?



『分かってるんじゃないの?』


そんな風に訴えられてるような気がして、ドキドキする。



すると、メモがやっと返ってきた。



『添い寝、して。今日の放課後。』



心臓が跳ね上がった。


また五十嵐くんと、2人だけで過ごせる。


しかも…今日の放課後?


早く添い寝して欲しいって言われてるみたいでドキドキする。



『いいよ。』



五十嵐くんの文字の下にそう書いてメモを渡した。


五十嵐くんがどんな顔してるか見えないけど…嬉しそうな顔をしてくれてたら、いいな。


その日の授業はずっと、集中できなかった。
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