後ろの席の五十嵐くんと私の、2人だけの秘密
『ずっと頑張ってたもんねー!ノート取って中野くんに勉強教えたり。』
『そうそう。そのおかげでサッカーの練習にも集中できたって言ってくれて。私も成績上がったし、作戦成功したよ。』
『そっか…。』
――すごいな、亜紀。中野くんの力になる努力をして、それで両想いになって。
私なんか、五十嵐くんに期待してばっかり。
こんなんじゃ、五十嵐くんに好きになってもらえるはずなんてない。
自分の欲深さが恥ずかしくなる。
「話聞かせてよ。今日の放課後、どっか行く?何か奢る!」
「え!?いいのー?じゃあ彩瀬駅前のクレープ屋さん!」
「好きだねぇ〜。この前行ったばっかじゃん!」
「いいの!好きだから〜。あ、でもせっかくだからダイエットしなきゃ!まぁ明日からでいっか!」
そう言って、亜紀は幸せそうに笑った。