後ろの席の五十嵐くんと私の、2人だけの秘密
そして唇が触れるか触れないかの距離まで、私の顔に五十嵐くんが顔を近づけてきた。
二重まぶたの大きな目と、相変わらずセクシーな目元のホクロが、すぐ近くに見える。
五十嵐くんのキレイな形の鼻が、私の鼻にそっと触れた。
そのまま目の奥まで見つめられ、私の心臓は最高潮まで高鳴る。
「…嫌?」
何が?なんて聞くまでもない。
「…嫌じゃないよ。…したい。」
五十嵐くんの口角が上がるのを口元で感じた。
「…素直すぎるのも困るな。」
そうして、私達の唇は重なり合った。
初めは短く。何度も、重なった。
何度か重なると、今度は深く。
五十嵐くんの唇が私の唇に触れる度に、好きっていう気持ちが大きくなって、胸も、呼吸も、苦しい。
――エアコン、きいててよかった。
エアコンがきいていても、私の顔はずっと、最後まで、熱いままだった。


