後ろの席の五十嵐くんと私の、2人だけの秘密

その言葉を聞いて、五十嵐くんは嬉しそうに、はにかんだ。


「やっと、素直になったね。」


そう言うと、五十嵐くんは私の頭を優しく撫でてくれた。


大きくて、優しい手。


ずっと、こうしておいて欲しい。


「…そう言えば松田さん、今日、目がちょっと赤いね。どうしたの?」


優しい口調で、五十嵐くんはそう言うと、頭を撫でていない方の手で、私の頬をそっと包み込んだ。


そのまま親指を、涙袋に沿わせる。


「昨日、泣いちゃったから。」


「俺が帰った後?」


「うん。」


「なんで?俺の方が泣きたかったよ。失恋したかと思って。」


「だって…私は五十嵐くんの彼女になれないんだって…思ったから。」


「なにそれ…。可愛すぎ。」


そう言って、五十嵐くんは私に顔を近づけた。


「なってくれるんでしょ?俺の彼女に。」


そう言われて、コクッと頷く。


「…やった。」


五十嵐くんは嬉しそうに笑った。

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