没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
目の前にいるレオンは背が高くしゅっとしていておそろしくイケメンで、しかも王太子だ。
自分とは比べ物にならないほどの仕立ての良い夜着を着ておられるし、こんな貧乏伯爵令嬢の自分がこんなことをしていていいのかと思うのに…。
俺とおまえの仲とは…?

どうしたらいいのかわからなくて顔をあげられない。

「そんなに固くならずともよいというのだ。あのときのように俺を叱り飛ばしてくれてもいいのだぞ。顔をあげろ」

叱り飛ばすなんてっ!とびくびくしながら、フィリシティはおそるおそる顔をあげた。

「先ほども言ったが、君を呼んだのは俺だ」

いつの間にかキミ⇒おまえ呼びにかわっているとフィリシティは今気づいた。
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