没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「申し訳ないがマーシの丘で会った後、ロジャーズ伯爵家についてはいろいろ調べさせてもらった」

「はい」

「けれど調べてもわからなかったことがある」

「わからなかったことですか?」

「あの首飾りがなぜ伯爵家にあったのかだ」

「首飾り?ですか?」

何の事をおっしゃっているのだろう?もしかしてこの間売ったあのルビーの首飾りのことだろうか?

「もちろんキャベンディッシュ商会に売った首飾りの事だ。サイラス・キャベンディッシュからはフィリシティは母親の形見だと言っていたときいた。それは本当なのか?」

あの首飾りは…やはりそんなに重要なものだったということなのだろうか?
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