タイムカプセル
私と幼馴染は、すぐに校庭へと向かう。校庭に設置されていたサッカーゴール、ジャングルジムは無残にも原型を留めていなかった。しかし、タイムカプセルを埋めたときに目印としたあの木は、健在していた。
私たちのことを待っていてくれたのか。そう錯覚するほど嬉しく、気づいたら涙をこぼしていた。幼馴染の顔を見ると、同じく涙を浮かべている。きっと、同じ感情だったに違いない。
< 23 / 30 >

この作品をシェア

pagetop