婚約破棄されたので、好きにすることにした。
手に残ったのは、砕けた水晶の欠片だ。やはり水晶が脆すぎて、魔力を込めようとすると粉々になってしまう。
それでも水晶が尽きるまで繰り返した結果、ようやく何個かは魔石らしいものを作ることができた。
「できた! エーリヒ、どうかな?」
ようやく成功することができた。クロエは嬉しくて、傍で守ってくれていたエーリヒにできたばかりの魔石を手渡す。
「すごいな」
彼はそれを受け取ると、大切そうに掲げた。
「綺麗だな。クロエの魔力はとても綺麗だ」
手のひらに乗るくらいの小さな魔石に、エーリヒは見惚れていた。何だか恥ずかしくなって、クロエは視線を逸らす。
「それ、エーリヒにあげるね。私が最初に作った魔石だから」
「俺に?」
視線を逸らしたまま言うと、エーリヒの感極まったような声が聞こえてきた。
「ありがとう、クロエ。大切にする」
「最初だから、ちょっと下手かもしれないけど。でも、記念だから……」
言い訳のように言葉を続けたけれど、エーリヒはただ、手のひらの上にある魔石を嬉しそうに見つめている。
(そんなに喜んでくれるなんて思わなかったな……)
嬉しいけれど、少し恥ずかしい。
それでも水晶が尽きるまで繰り返した結果、ようやく何個かは魔石らしいものを作ることができた。
「できた! エーリヒ、どうかな?」
ようやく成功することができた。クロエは嬉しくて、傍で守ってくれていたエーリヒにできたばかりの魔石を手渡す。
「すごいな」
彼はそれを受け取ると、大切そうに掲げた。
「綺麗だな。クロエの魔力はとても綺麗だ」
手のひらに乗るくらいの小さな魔石に、エーリヒは見惚れていた。何だか恥ずかしくなって、クロエは視線を逸らす。
「それ、エーリヒにあげるね。私が最初に作った魔石だから」
「俺に?」
視線を逸らしたまま言うと、エーリヒの感極まったような声が聞こえてきた。
「ありがとう、クロエ。大切にする」
「最初だから、ちょっと下手かもしれないけど。でも、記念だから……」
言い訳のように言葉を続けたけれど、エーリヒはただ、手のひらの上にある魔石を嬉しそうに見つめている。
(そんなに喜んでくれるなんて思わなかったな……)
嬉しいけれど、少し恥ずかしい。