婚約破棄されたので、好きにすることにした。
「魔石作りで疲れたから、今日はもう寝るね」
 そう言って、さっさと寝室に逃げる。
 手早く着替えをして、ベッドに潜り込んだ。
(でも、何だか魔石を作る感覚を掴めたような気がする)
 もし大量生産できるようになったら、本格的に魔術師として魔法の勉強をするつもりだ。
 生まれつき魔力があり、魔石なしでも魔法が使えるのが、『魔導師』
 魔法書などで魔法を学び、魔石を使って魔法を使うのが、『魔術師』
(そして願っただけで魔法を使えるチートが、『魔女』ね)
 クロエは復習するように、そう考える。
(できれば、小さな魔石は大量に流通させたいところだけど……)
 このアダナーニ王国に魔導師だけではなく、魔術師も少ないのは、魔石があまりにも高価だからだ。
 魔法を学んだとしても、それをしっかり身に付けるには何度も実践しなければならない。
 だが魔石があまりにも高価なせいで、それを大量に入手できる階級の者でなければ、魔石を使ってさえ魔法を使うことはできないと言う状況である。
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