婚約破棄されたので、好きにすることにした。
さすがにエーリヒにも不審に思われるだろうかと、上目遣いで彼を見上げた。
「えっと……」
「わかっている。いつか屋敷から逃げ出そうと思って、ずっと準備してきたんだろう?」
エーリヒは、そう解釈してくれていたようだ。たしかに、それが一番自然かもしれない。
「うん。そうなの。いつかは屋敷から逃げ出して自由になろうと思っていたから」
「俺もそう思っていた。だからずっと機会を伺っていたんだ。それに、この国は他国から移住していた者だけではなく、身分証明書を持たない移民も多い。そういう人達はギルドに所属して信用を積み上げていくしかない。名を上げれば、移民でも国籍を与えられる」
そうすれば、王都の外にも出られるようになると、エーリヒは説明してくれた。
エーリヒはとても詳しい。
本気で王女から逃れたくて、その方法を探していたのだとわかった。
クロエは黒に変えた髪に触れた。
たしかに移民に見えても構わないと言って、黒髪にしたのだ。
「えっと、つまり私は移民として魔法ギルドに登録して、地道に依頼をこなして信用を積み上げる。そうやって、魔導師クロエとして人生をやり直すってことね?」
「えっと……」
「わかっている。いつか屋敷から逃げ出そうと思って、ずっと準備してきたんだろう?」
エーリヒは、そう解釈してくれていたようだ。たしかに、それが一番自然かもしれない。
「うん。そうなの。いつかは屋敷から逃げ出して自由になろうと思っていたから」
「俺もそう思っていた。だからずっと機会を伺っていたんだ。それに、この国は他国から移住していた者だけではなく、身分証明書を持たない移民も多い。そういう人達はギルドに所属して信用を積み上げていくしかない。名を上げれば、移民でも国籍を与えられる」
そうすれば、王都の外にも出られるようになると、エーリヒは説明してくれた。
エーリヒはとても詳しい。
本気で王女から逃れたくて、その方法を探していたのだとわかった。
クロエは黒に変えた髪に触れた。
たしかに移民に見えても構わないと言って、黒髪にしたのだ。
「えっと、つまり私は移民として魔法ギルドに登録して、地道に依頼をこなして信用を積み上げる。そうやって、魔導師クロエとして人生をやり直すってことね?」