婚約破棄されたので、好きにすることにした。
(もう、社交辞令かもしれないのに、いちいち反応しちゃう)
あまりにも男性に慣れていなくて、自分でも呆れるくらいだ。
「あと、クロエの雰囲気が以前とはまったく違う。以前のクロエはおとなしくて、すべて団長の言いなりだった」
「それは……。おとなしく言うことを聞いていたほうが楽だから」
前世の記憶が蘇り、以前のクロエとはまったく違う存在になってしまった自覚はある。
言い訳のようにそう言う。
「たしかに。それは完全に同意する」
苦し紛れの言葉に、エーリヒは何度も頷いた。
彼も、王城でかなり苦労してきたのだろう。
「つまり、髪の色も違う。性格もまったく違う。しかも魔導師としてギルドに登録してしまえば、誰も私だと気が付かないってこと?」
さらに、クロエは移民のような黒髪をしている。
この国の常識として、貴族女性が移民のふりをすることなど、あり得ないらしい。
クロエという名も、そう珍しいものではない。
「しかもクロエは、貴族の令嬢とは信じられないくらい、ここでの暮らしに馴染んでいる」
「……そ、そうね」
たしかに屋敷での生活よりも、ここでの暮らしのほうが性に合っている。
あまりにも男性に慣れていなくて、自分でも呆れるくらいだ。
「あと、クロエの雰囲気が以前とはまったく違う。以前のクロエはおとなしくて、すべて団長の言いなりだった」
「それは……。おとなしく言うことを聞いていたほうが楽だから」
前世の記憶が蘇り、以前のクロエとはまったく違う存在になってしまった自覚はある。
言い訳のようにそう言う。
「たしかに。それは完全に同意する」
苦し紛れの言葉に、エーリヒは何度も頷いた。
彼も、王城でかなり苦労してきたのだろう。
「つまり、髪の色も違う。性格もまったく違う。しかも魔導師としてギルドに登録してしまえば、誰も私だと気が付かないってこと?」
さらに、クロエは移民のような黒髪をしている。
この国の常識として、貴族女性が移民のふりをすることなど、あり得ないらしい。
クロエという名も、そう珍しいものではない。
「しかもクロエは、貴族の令嬢とは信じられないくらい、ここでの暮らしに馴染んでいる」
「……そ、そうね」
たしかに屋敷での生活よりも、ここでの暮らしのほうが性に合っている。