身代わり婚約者との愛され結婚
 もしこのままレヴィンを受け入れてしまえば、私はレヴィンのお嫁さんになれるのかもしれない、なんて考えが頭を過るが、ふと顔の近くに落ちてしまっていたサギソウのしおりが目に入った。


“夢でも、あなたを想う……”

 ――そう、私たちは今同じ夢の中にいるだけだから。


「レヴィン」
「ふふ、わかっています。約束しましたから」

 太股にゴリッと当たるレヴィンの昂りにそっと手を伸ばす。

 
「……擦って?」


 ねだるようでいて、最後までは拒否する言葉。
 呪いのようなその言葉を聞いたレヴィンは、どこか哀しそうに笑った。


 私の両膝を抱えるようにしたレヴィンは、あの宿屋でシた時のようにそっと私の太股に挟む。

 蜜壺から溢れた愛液と絡み、ぱちゅぱちゅと湿った音を響かせながらレヴィンが腰を打ち付けると、私の入り口を擦る度に嬌声があがった。


「あっ、あんっ、レヴィン、ひゃぁんっ」
「ティナ、ティナ……!」

 肌と肌がぶつかる音が何度も耳を襲い、その音にすら欲情してしまう。


「レヴィン、キスしてっ、キス……!」

 必死にねだると貪るように深く唇が重なって。

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