身代わり婚約者との愛され結婚
手渡されたその花束を受け取ると、ふわりと甘いバニラのような香りに癒される。
「可愛いし良い香り」
思わずそう呟くと、ずっと表情を崩さなかったレヴィン様が少しだけふわりと笑った気がしてドキリとした。
「スカビオサの花は甘いバニラのような香りがするそうです。喜んでいただけたなら良かった」
すぐにいつもの無表情に戻ってしまった彼を少し残念に思いつつ、貰った花束をメイドに手渡し私室へ持って行って貰った。
「これも渡すように頼まれたの?」
てっきりすぐに肯定の返事が来ると思っていた私だったが、レヴィン様が何も言わなかったので少し不思議に思い彼を見上げる。
彼の紫の瞳と目が合うと、さっき貰った花の色に似ていると思い――……
“えっ、まさかこの花束、レヴィン様からだったのかしら!?”
その可能性を考え息を呑んだ。
今までのことから当然のようにベネディクトの代理で届けに来たのだと思い込んでいたが、もし彼からだったら私はとんだ無礼者。
思わずあわあわとしてしまったのだが、そんな私の様子に気付いたレヴィン様がぷっと小さく吹き出して。
「可愛いし良い香り」
思わずそう呟くと、ずっと表情を崩さなかったレヴィン様が少しだけふわりと笑った気がしてドキリとした。
「スカビオサの花は甘いバニラのような香りがするそうです。喜んでいただけたなら良かった」
すぐにいつもの無表情に戻ってしまった彼を少し残念に思いつつ、貰った花束をメイドに手渡し私室へ持って行って貰った。
「これも渡すように頼まれたの?」
てっきりすぐに肯定の返事が来ると思っていた私だったが、レヴィン様が何も言わなかったので少し不思議に思い彼を見上げる。
彼の紫の瞳と目が合うと、さっき貰った花の色に似ていると思い――……
“えっ、まさかこの花束、レヴィン様からだったのかしら!?”
その可能性を考え息を呑んだ。
今までのことから当然のようにベネディクトの代理で届けに来たのだと思い込んでいたが、もし彼からだったら私はとんだ無礼者。
思わずあわあわとしてしまったのだが、そんな私の様子に気付いたレヴィン様がぷっと小さく吹き出して。