身代わり婚約者との愛され結婚
「ティナは爵位を諦めないでください。それに、ベネディクトが四年間一度も会いに来なかったことや他でしてきたことを突きつければ婚約破棄も出来るはずです」
「でも」
「ベネディクトの醜聞だけでは確かに婚約破棄を突きつけるのは弱いかもしれませんが、それも……大丈夫です」

 何が大丈夫なのかはわからなかったが、大丈夫だと断言したレヴィンの紫の瞳が強い意思を持っていたのを見て、そうなのかもしれないと思った。
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