黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
ポタリと涙が零れた。
次から次へと流れ出す。

……そうだ。
本来なら私はもういない。
持病が悪化して入院していた。

「……ミオ様」

「…あ」

私はいつから泣いていたのだろう。
王子様が私の近くに来て膝を突き、ハンカチを渡してくれた。

「ありがとうございます……」

あの頃の、前世の記憶が甦り、しばらく涙が止まらなかった。


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