黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「どんな人なの?」

俯いている私にロッティが聞いてきた。

「…え?」

「ミオの恋人のことよ。喧嘩でもしたの? 浮かない顔してるわよ」

「喧嘩なんてしていないわ。……モテる人よ」

ここでも話題に出るほどにね。

「ふぅん。格好いいんだ」

私はコクリと頷く。

「こんなにお酒を飲んで酔っぱらっている私には不釣り合いなほど素敵な人よ」

「そうなの? いいじゃない。お酒を飲んだって!ねぇ、ジャック」

二人は何がダメなの?という顔をしている。

「え? ミオちゃんの恋人はそんなに格好いい人なの?」

さっきまで一緒のテーブルで飲んでいたお姉さんが話を聞きつけて戻って来た。
私は頷いてウィル様の話をする。

「優しい人だし、可愛いし、美しくて格好いいし、ドキドキしちゃうし、頼りになるし、声を聞くと安心するし、優しい…」

「そんな男いるの!? 何々、優しくて、可愛くて美しくて格好いい!?」

また違うお姉さんが話を聞きつけて戻って来て笑っている。

「い、いるの!本当に!」

だって本当にウィル様はそういう人だし!


< 166 / 257 >

この作品をシェア

pagetop