黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「な、何? どうしたの?」

私、変なこと言った?

「ミオちゃん、可愛いわねぇ…」

「うちの嫁に欲しいわぁ」

「恋人が羨ましいな…」

そして、皆は私を見て何か言いながらまた飲み始めた。
ロッティは微笑ましいものを見ているような顔をして聞いてきた。

「何でドキドキしたら変なのよ」

「だって!こんなにドキドキするなんて…」

「ミオはどんな時にドキドキするの?」

「えっ!?」

「手を握られたり? 抱きしめられたりした時?」

「だっ!? なっ、何で!?」

「してるんだぁ。じゃあキスされたり?」

「キッ!?」

「その優しい彼が好きだからドキドキしてるんでしょ?」

「はぁ!? そんな訳ない! 私は好きになったりなんて…。ずっと一緒にいられる訳がないじゃない……」

私を捨てた両親を思い出して、グィッとまたお酒を飲み干す。

「それに『聖女』だからかもしれないのよ…」

不安に思っていることを小声で呟く。

「え?」

「あれれ……」

あ、頭がグラグラしてきたわ。

「むぅぅー、飲み過ぎた……もうヤバいかも…」

フラついた身体を後ろから支えてくれた人がいた。

「へ?」

「……実桜様、大丈夫ですか?」

心配そうな顔をして私を支えてくれたのは今まで考えていた人。


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