黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
その後の神殿関係者の集まりでは各地方の状況の報告があり、どこの地方も何事もなく平和そうで安心した。
ただ一部の地域で植物の育成が悪い所があるようで、また状況が分かり次第連絡が入ることになった。

お仕事を終えて帰り支度をしていると、ウィル様と話をしている中年男性と若い女性が見えた。
確か男性の方は外務大臣をされているシャレー侯爵様だわ。
綺麗に巻かれた長い赤色の髪の女性はフローレンス様。
そして彼女の頬も赤く染まり、ウィル様を見つめていた。
ウィル様と並ぶと美男美女でとてもお似合いだわ。

「……」

『あなたが聖女様だからではないですか』

フローレンス様から言われた言葉を思い出す。
それは常に私が不安に思っていること。
胸がざわめいて落ち着かなくなった。

「シエナ様、帰りましょう」

「ではウィリアム様にご挨拶をして…あ!ミオ様」

スッとシエナ様の横を通り出口に向かう。

「ウィル様はまだお仕事があるでしょ? 先に帰りましょう」

「ミオ様…」

ウィル様を見たシエナ様が何かを言いたそうにしていたけど、そのまま馬車へと向かった。


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